No.58 学級通信

①学級通信の目的 小学校の担任などをすると、保護者との関係の重要性を身にしみて感じることがある。一緒に学習者を育てていこうとする姿勢がなければ保護者との協力関係は作り出すことができない。 学校で今何を学んでいるかということは保護者には学習者の…

No.57 学校図書館の役割

①学校図書館の目的 基本的に学校図書館に関する規定は学校図書館法という法律に記されている。この法律はとても古い法律なので施行規則などの細則の変更でここまで来ているが、根本的に見直す時期に来ていると思う。以下に記す。 学校図書館法(昭和28年法…

No.56 学校行事

①学校行事の内容 平成10年の学習指導要領の改訂で、小学校の特別活動は、学級活動、児童会活動、クラブ活動、学校行事の4つの分野で示され、中・高等学校は、学級活動、生徒会活動、学校行事の3分野で示された。 中・高等学校ではクラブ活動が廃止され、…

No.55 自己教育力

①歴史的経緯 ユネスコの会議で、ポール・ラングランが生涯学習の考え方を提示したことを受けて、臨時教育審議会の諸答申が生涯学習を重視する考えを提示したが、この中で、生涯にわたって学び続けることのできる主体的な学び手を育てるという目的に合致する…

No.54 生活指導と生徒指導

①歴史的経緯 生活指導とは、『授業研究 重要用語300の基礎知識』によると、1920年代の民間教育運動のなかで生み出されて発展してきたものであるといわれている。 大正期に起こった生活綴方運動や生活教育運動のように、学習者自身が学習の中で生活を…

No.53  国際理解教育

①国際理解教育重視の経緯 1974年にユネスコから、「国際理解・国際協力及び国際平和のための教育並びに人権及び基本的自由についての教育に関する勧告文」が提示された。その中には、指導原則として以下の七つの観点が示された。①全ての段階及び形態の教…

No.52 ヒィドウン・カリキュラム

①潜在的な学習効果 学校教育を十二年間受けてくると、様々な身のこなし方を覚えてしまう。身のこなし方だけではなく、考え方や感じ方まで身についてしまう。これが潜在的に身についたものだけに非常にやっかいなkものとして映ってしまうことが多い。 自分の…

No.51 範例学習

①範例学習 範例学習の考え方は、学習の転移性の問題と深く関係している。無限に学習時間があるのならば、いくらでも学習内容を増やせるのだけれども、限られた時間の中で最大限に広く学習内容を配列しようとすると、応用範囲の広い学習内容を精選して配列し…

No.50 レデイネス

①レディネスとは何か 学習を組織する際に、学習内容が学習者の現在の能力に適しているかどうかということは非常に気にするのだが、教科書などを中心に授業を進めている場合にはそういったことを学習者個々人にまで気にする事はなかなか難しい理想的な考えに…

No.49 食育

①食育の歴史 食育という言葉は、もともと明治時代に陸軍軍医である石塚左玄の『通俗食物養生法』に示された造語であったそうだが、2005年に食育基本法が成立したことによって教育現場でも様々な取り組みが進められるようになった。 その後、内閣府を中心…